マダム野武士の南仏生活

南仏からつれづれなるままに。

犬と飼い主 Le chien et son maître

久々の更新となりました。2月はもともと28日しかないにも関わらず、たくさんの予定を詰め込んでしまったおかげで、体調が優れぬままバタバタとしておりました。気がつけば2023年も既に2か月が終わってしまったので、3月より心機一転、ぼちぼちこちらのブログを更新していければと思います。

 

さて、今回は犬と飼い主について色々と思うことがあり、話のネタにさせて頂きました。フランスは日本に比べて圧倒的にペットに対して寛容な国だと思います。例えば、トラムにケージなしで犬を同行させることができたり、飲食店を含む大抵のお店にも連れて入ることができます。また街角には、犬が自由に飲めるように犬用の水桶を通り沿いに用意しているお店まであります。

そして、躾の行き届いた犬が多く、リードをつけずに散歩させている飼い主をよく見かけます。ハイキングなどをしていてもリードのない犬が颯爽と横を駆け抜けていくこともよくあることです。無駄吠えする犬も少なく、名前を呼べば遠くからでもすぐに駆け付ける、そんな優秀な犬が多いように感じます。

その一方で、飼い主の行動には目を疑うような場面もしばしば見受けられます。一番多くて一番許せないことが、犬のウンチを拾わないことです。そのために、街中は常にいろいろなサイズのウンチが落ちているので、踏まないように気をつけなければなりません。フランス人の主人曰く、フランス人は犬のウンチは土に還ると思っているから拾わない人もいるとのことですが、コンクリートの上に残されたウンチは土に還るはずがありません。ましてや、旧市街の石畳の上に放置されたウンチは非常に厄介で誰かに踏まれると石畳の間に入り込んで、ずっと残ったままですし、雨が降れば臭いが蒸し返されて最悪です。

フランスの迷信に、「犬のウンチを左足で踏めば幸運が訪れる。」という言い伝えがありますが、言い返すといかに犬のウンチを踏む確率が高い社会なのかということになるのではないでしょうか。ちなみに右足で踏んだからといって不幸にはならないそうですが、犬のウンチを踏んだ時点で少なくとも嫌な気持ちにはなりますよね。

 

飼い主もフランスの優秀な犬たちのように、もう少し賢くなってくれたらいいのになと誰かに踏まれたウンチを見ながら思うのでした。

 

#フランス社会 #フランスあるある #海外生活