マダム野武士の南仏生活

南仏からつれづれなるままに。

人の迷惑を考えない生き方 Les gens qui ne réfléchissent jamais aux ennuis qu'ils peuvent causer.

フランスでは人に迷惑をかけるのレベルが日本の比にならないくらいひどい時があります。というよりかはそもそも「人に迷惑をかけない」という教育自体がおそらくなされていないのではないかと疑うことが多々見受けられらます。

 

レベル1:トラムで向かい合わせの座席に座った時に、反対側の座席の上に汚い靴のまま脚を投げ出して、まるで家にいるかのように寛ぐ人々。マスクもせずに手で口も覆わずにこちらに向かって咳やくしゃみをしてくる人。ものすごい体臭をまとって満員電車に乗ってくる人。自分は清潔だとでも思いこんでいるのでしょうか。

 

レベル2:ゴミ箱のある横でゴミを道端にポイ捨て。犬の糞を道に放置。飲みかけのテイクアウトのコーヒーカップを別の店の前に陳列。大型ごみの回収日でなくとも必要でなくなればトイレであろうが洗面台であろうがベッドであろうがとりあえず道に放棄。ゴミは勝手に消滅するとでも思っているのでしょうか。

 

レベル3:お前のものは俺の物。お前の敷地は俺のもの。自転車を盗む。携帯を盗む。建設中の資材を盗む。チップ入れの箱ごと盗む。私有地に無許可で車を停める。私有地に勝手に大量のごみを捨てに来る。あなたのやっていることは紛れもなく犯罪です。

 

以上はあくまでも数例であって、実際にはもっとたくさんの迷惑行為が散見されます。「和を以て貴しとなす」という考え方はこの国にはないようです。